July 30, 2016
Tom西三川
前歯変色!40代男性の歯列矯正
DP Del
Tom西三川はDP Delでした。
DPというのはDynamic Positionerの略で、
いわゆる「保定装置」の一種です。
日本で広く使われているリテイナーとは
全く違った機能を持っています。
詳しくは最後↓に写真入りで解説します。
さて、Bracket Offから1週間が立ち、
歯並びが乱れて来ましたがDPを
30分するとかなり良くなりました。
アメリカ歯科標準治療では、
歯列矯正で動かす歯の割合は、
ブラケット+ワイヤーで
全体の90%
DPで残りの10%と
細部のディテール
ということになっています。
つまり
DPは
歯列矯正の
仕上げのためには
必要不可欠な治療
なのです。
今、日本の歯医者さんで
1年で歯列矯正が終わると
宣伝している人がいます
が、
その人たちの保定装置は
もう歯を良い位置に
動かすことのできない
ワイヤーのリテイナー
(別名ホーレータイプのリテイナー)や
ぺらぺらの透明のリテイナー
(別名クリアーリテーナーとかソフトリテーナー)
だったりするので、
いったいどこまで
正確にやろうとしているのか?
私は不思議に思っています。
見た目だけをそろえるなら
誰がやっても1年もかからない
のですが、
奥歯の噛み合わせをそろえて
顎関節症にならないように
するためには
ワイヤーのリテイナーや
ぺらぺらの
透明のリテイナーでは
無理な話
だからです。
それでは、DP Delの日の恒例になっている
初診時の歯列とBO後の歯列の比較をしてみます。
まず前から見た様子です↓。
07/14/15 初診時の様子↑
07/30/16 BOから7日後の本日の様子↑
上の歯です↓。
07/14/15 初診時の様子↑
07/30/16 BOから7日後の本日の様子↑
下の歯です↓。
07/14/15 初診時の様子↑
07/30/16 BOから7日後の本日の様子↑
Tom西三川の歯列矯正は
上下の小臼歯を4本抜き
アーチを小さくしながら
理想的な咬合にするというものでした。
その副産物として、
馬のように長く伸びきった
歯列がコンパクトになり
子顔になるので
というハンセン理論の
実現がありました。
そして、それはすでに完了しており、
Tom西三川も
娘のチッチも
わかっています。
このプロフィールに関しては
DPをやることにより、
顔の筋肉が鍛えられて
やればやるほど
良くなることも
事実として定着しています。
ホワイトニングが始まると、
反響は最高潮に達しますから
Tom西三川は
とにかく頑張って
東北の星をめざして
一生懸命やるように。
スペシャルな付録:
全国の矯正ファンから
G.V. BLACK DENTAL OFFICEで使っている
DPがどんな姿か見たい!
という声が殺到しているので、
リクエストにお答えして公開します。
前から見た様子↑
上の歯のポジション↑
下のポジション↑
この写真を見てわかるのは、
今、日本で広く使われている
針金を曲げて作るリテイナーや
ぺらぺらの透明のリテイナー
とは
全く違うということです。
針金を曲げて作るリテイナーは
学生でも30分もあれば完成するものです。
材料もレジンと針金だけで、
費用も最小限でできます。
設備もペンチが一つあればOKです。
ぺらぺらの透明のリテイナーも
簡単にできることに関しては同じです。
一方、
DPは製作するのに
大変な時間と
労力のかかる技工を必要
とします。
また専用の施設も必要で、
設備投資には何百万もかかります。
一般的に、DPを作るためには、
上下の歯の印象を取り、
上の歯と下の歯の石膏模型を作ります。
正しい顎の位置関係を調べた上で、
咬合器に2つの模型を装着します。
次に、模型を咬合器から外し、
上の歯と下の歯を石膏模型から
切り取り、歯茎の部分を削り取って、
歯茎の部分だけを
ワックスに入れ替えます。
そして咬合器に再び装着し、
最終的に目指す歯の理想的な位置に、
ワックスを暖めながら、歯を動かします。
30分から1時間程度で、
理想的な歯並びと咬合が完成します。
この理想的な歯の模型の印象を取り、
また石膏模型を作り、咬合器に装着して、
今度はDPの原型をワックスで作ります。
この原型を、もとにシリコンでDPを
作るのですが、その行程は長いので、
省きますが、
つきっきりで1週間
ほどかかります。
私の知る限り、この
DPが歯科技工の中で最も
知識と才能と忍耐が必要
とされる技工です。
現在、日本にこのDPを自分で
作ることが出来る
歯科医師はいるのか?
ということになりますが、
デンティストとしては、
山崎先生が一人います。
その他には歯科医師でDPを
作っていると言う人を
聞いたことはありません。
技工所で作っている所は、
以前は1カ所あったようですが、
もう、上記のように手間暇がかかりすぎて
採算も合わないし、
歯科医院からの注文も来ないので、
やめたという話を聞きました。
ここで疑問なのは、
なぜアメリカ歯科標準治療では
そうまでしてDPを作るのか?
ということです。
それは、
DPを使わないと
できないことがある!
からです。
リテイナーを保定装置に使う人たちの概念は
Bracket Offをした瞬間が、
最も良い歯の状態で、
そいれを維持すればOK!
少しくらい動いてもOK!
後戻りしても
2度目の矯正があるやん!
というものです。
リテイナーは今から
50年以上前に開発されました。
50年前には、今のような
咬み合わせの概念もないし
顎関節症も知られてはいません
でした。
一方、DPを保定装置に使う
アメリカ歯科標準治療では
Bracket Offをした瞬間は、
全体の90%しか
歯は動いておらず
残りの10%は
DPで動かさなければ、
噛み合わせも完成しないし、
歯並びも、
細かな動きは終了しない!
また常に理想的な歯の位置を
維持しなければ、いつか
後戻りして噛み合わせが
おかしくなって顎関節症になる
可能性がある!
と考えるので、DPを使うのです。
DPの原型は今から20年くらい前には
開発されましたが、
G.V. BLACK DENTAL OFFICEが
採用している製作方法は、
材料、器具も含め
毎年何らかの改良が加えられています。
従って、アメリカ歯科標準治療のDPは
2017年現在の
歯科医学が
集大成された
保定装置
であることがわかります。
これだけの違いがあり、
リテイナーのようにすぐに壊れることのない
頑丈で正確なDPを使えば、後戻りは防げるし、
機能的にも筋肉のトレーニングが可能で、
良いことばかりだと思うのですが、
アメリカでは一般的に普及しているDPが
日本では受け入れられない理由は、
製作コストが高い!
ということが
あるかもしれませんが、それ以前に、
患者の健康を
考えていない
歯科医師の怠慢
だと考えるのは、
私だけではないでしょう。
とにかく1週間付きっきりになる技工ですから
最近、Dental Diaryが更新されないね、
とあなたが思うとき、
アメリカスーパーデンティストの山崎先生は、
技工にかかっきりで、
きっとDPの製作に没頭中だと、
G.V. BLACK DENTAL OFFICEに
通う人々は知っています。
くどいようですが、
Tom西三川の歯列矯正が
成功するか失敗するかの鍵は、
このDPの装着にかかっているので、
とにかくDP装着をがんばろう!
*最強の保定装置 DPとは*
参考1:DPで仕上げる歯列矯正
参考2:DPの重要性
ミンミンゼミが元気になってきました。
投稿者:Tom西三川
投稿日:2016年 7月30日(土)23時40分20秒
今回は、DPデリバーでした。
先生には、
長時間の技工が必要なDPの製作、
本当にありがとうございました。
この日本で、
すばらしいDPにより矯正治療が
続けられることに幸せを感じます。
今現在も装着していますが、
全体にグッと力がかかって、
理想の位置に向かって
更に歯が動きそうな実感があります。
年齢に負けずスムーズに歯が動くように、
毎日装着を頑張ってゆきたいと思います。
Sandyさんの書き込みから
引用させていただきますが
DPの使い方について、
以下のような指示を
私もいただきました。
後に続く方々の参考になれば
と思います。
DPは
・1日8時間はする。
・寝ている間もする。
・取り扱いはナイトガードと同じ。
水に浸したりウェットティッシュでくるむ。
・頻繁に入れ歯用洗浄液に入れる。
・暑いところにおかない。
(変形の原因になる)
・前歯から奥歯に力を入れる感じではめる。
・最初3秒強く噛み、
その後3秒口を強くすぼめる。
1時間おきにこの動作をしたり、
楽にしている。
・外すときも3秒強く噛み、
口を3秒強くすぼめてから
口を大きくあけ外す。
・1ヶ月ほどで歯が揃ってくる。
・DPは4年程で新しいものに交換する。
先生、事務長様、
今日はどうもありがとうございました。
また、お土産もいただき
ありがとうございました。
次回は4週間後の8月27日です。
よろしくお願いいたします。
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